アイキャッチ画像は、スプーンです。息子が使っています。氣に入ってくれたのであげました。「これがいいんだよ~」と使ってくれます。
嬉しい!!嬉しすぎる!!
さて、前回は好きな事ってなんだろな~と数年悩んできたわたしが、妻との何氣ない会話から好きな物が見えてきたという話しでした
今回は、木工をやってみたいと思う事になった木との出会いです。
大好きな木工作家に会うために奈良県にやってきました。さて、どこに行けばいいのか。
そう言えば奈良県吉野郡黒滝村と木工品に書いてあったような・・・

黒滝村に行こう

行こう!!いえぃ!!いえぃ! で、黒滝村ってどこ?
車を走らせ黒滝村へ。
現地を周到に調べて、全て予約して計画通りに過ごす旅も面白いですが、
行き当たりばったりで、目的地がわからない旅って好きなんです。なぜか、行き当たりバッチリになり、ドラマが生まれます。そして、現地でなんとかしなければならないスリリングな状況も楽しかったりするのです。冒険が好きです。
途中に『道の駅 吉野路黒滝』がありました。
地産のお野菜や手作り豆腐・コンニャク・ジビエ・木工品などもあります。バイカーも多く、休憩スポットとして栄えています。ここから天川村に行ったり黒滝村の奥地へ行く分岐点にもなります。
珈琲を買って芝生で寝転がって空を眺めてホッとしていました。
『なんて綺麗な空なんだ。生きてるからこそみられる。嬉しいな~』と、
どかっ!!と息子が、寝転ぶわたしの上に飛び乗ってきて、口に含んだ珈琲が飛び出しそうになります。いや、飛び出していたと思います。子供には、わたしがどう感じていようが関係ないのです。少し子供達と遊んだあと、日向ぼっこをしているお爺ちゃんをみつけました。
横に座り、話しかけました。←わたしは、恥ずかしがり屋ですが外に出ると誰にでも話しかける事ができます・・・ふくちゃん七不思議。

おじさん、ここによく来るのですか?

毎日くるで。ここの珈琲飲むねん。日課や。意外にいけてんねん
で、兄ちゃんもこうて飲んでみたらええねん。

さっき飲みました。美味しかったです。この景色みながら飲む珈琲って最高ですね。

せやねん。味も格別になるわの~はっはっはー!
ところで、おたくはどこから来たん?

東京です。実家が奈良なので、帰省してます。

えらい遠いとこから。こんな所来てどこ行くねん?天河神社か?

ちゃいます。今日は、木工品の作家に会いたくて来たんです。黒滝村という事しかわからへんのですわ。電話番号も知らんし。

それやったら、ここの道抜けてT字路を左折してな・・・その辺りちゃうか。
と、道案内してくださいました。

おじさん、めっちゃ詳しいですね。

詳しいもなにも、地元やし。80年以上おるから村のもん全員知ってるで。知り過ぎてええんか、悪いんか、わからへんけどな。はっはっはっ!!山道慣れてへんやろ、氣をつけていきや。

はーい、おおきに!
ね。なんとかなるでしょ。行き当たりバッチリ(たまたまですが・・・)
車を走らせてこの辺りかな~という所で工房を見つけたので入りました。お店の人に経緯を話すと
「知ってんで、電話したろか」となりました。
ね。なんとかなるでしょ。行き当たりバッチリ(ほんまかいな)
ついに木こりさんに会う
そして、突撃したわけです。
お会いすると、まさに職人の風体、とっても怖い・・・
でも、子供達に優しく接してくださいました。わたしが、作品が氣に入ってどうしても会いたかったという話しをした所、喜んでくださり、木を切る山を見せて下さる事になり、トラックに同乗させてもらいました。
『これ、登んのか?』というぐらいの急峻な斜面を上がりまして、衝撃の瞬間の番組ででてくるような、崖からトラックが落ちる崖が続きました。デッド or ライブの崖です。生きた心地がしません・・・。これを見たら、今まで車で走ってきた険しい山道なんて屁のカッパだなと感じました。
途中で、自生する胡椒の木があり、食べてみたりして貴重な体験ができました。
現場に到着し、お互いの仕事や考え方、他にも色んな事を話しました。あっという間の時間でした。

今日は、突然来たのにも関わらずお忙しい中ご対応いただき有難うございました。
こんな特別な経験までさせていただき、感謝申し上げます。

ふくちゃんは、ファンが来たら嬉しいやろ?俺もそうや。だから同じ時間を過ごしたいんや。TVで放送されて急激に仕事がくる事もあるけど、それは一時(いっとき)だけ。ファンの常連さんに迷惑かかるしな。ファンはずーっと見てくれてんねん。だから、こうやって来てくれたらその時間を大事にしてんねん。わかるやろ?

有難うございます。せやけど、妻のファンは来ても僕のファンは来たことないんですわ(;^_^A本当の意味で僕はわかってませんけど、今日接してもらった事は嬉しかったんで、ファンの氣持ちはようわかりました。

ほうかいな。

しかし、空氣がよろしいでんな。

氣持ちええやろ?スマホいじるより、ここでぼーっとしている方が健康にええで。今日、話したことってインターネットにのってるか?のってへんで。インターネットの情報は分かった氣になるやろ。しかも個性がなくなるしな。リアルでないと伝えられへん事の方が多いねんで。時代に逆行しとるけど大事なんやで。
ほんま・・・山っていいなー。人として大事な事を学べた一日やったな。
僕って冷めてるかと思ってたけど、熱い人間好きや。どうせなら熱く生きて死にたい・・・。
工房に戻り、木を買ったり、樹齢400年の桧のお土産をもらったり、楽しい時間を過ごしたわけです。
特別な体験でした。
初めての木工_スプーン作り
自宅に戻り、購入した端材木をカッターナイフで削ってみたんです。
そしたら面白くて、黙々と削っていました。削って、粉々になりました。何も作ってません。粉々です。それでも木を触っていると落ち着きました。
『木の食器があるといいな~いつも触れてられるな』
と、ふと思いました。
そこで、初めてつくったのが、スプーンでした。
作り方も知らない
やったことがない
でも、やってみたわけです。後から思えばYoutubeを見て作ればもっと効率よく作れたと思います。
想いのまま、とりあえず自宅にあるカッターやヤスリでひたすら削っていくのですが、まーしんどい事。
「これ完成すんのかな・・・」と。削り過ぎてバランスが悪くなり、また片側を削って、またバランスが悪くなり片側を削って「・・・」となるわけです。
1週間ぐらいかかって削りだしました。そこからサンドペーパーをホームセンターへ買いに行きました。
目の粗さが違っているけど、スプーン作りには何番を買えばいいのかもわからない。
店員さんに

木工作品の表面を綺麗にしたいのですが、何番をかえばいいですか?

80番~400番ぐらいで仕上がると思います。
購入しスプーンの外観を仕上げました。
感動しました・・・本当に嬉しい・・・わたしのスプーン♬
試しにスープをすくってみると、木の味がする。しかも、めっちゃスープを吸い込む。
仕上げのオイルフィニッシュを知らなかったんです。失敗です。
そこで、洗って日陰干しにして三日後、胡麻油を塗りました。ベトベトしました。失敗です。
胡麻油を布で拭きとって乾かしました。三日後。アマニオイルを塗って仕上げました。
完成!!

これでカレーを食べるのだ
うまし!
本当に作ってよかったです。
失敗~また失敗~またまた失敗
しかし、ここに至るまで、失敗だらけ。
有難い事に手先が器用だと言われる事がありますが、手先が器用ならこんなに失敗して作っていないです(笑)
でも、いいんです。なぜなら、失敗の中を進む練習をしているからです。
これが、わたしがうまくいかなかった理由の一つでした。
失敗したくないから実践する前に成功した人(上手な人)の方法を聞き漁る
成功した人の方法は、その人の環境や状況や背景があり、その中で数知れぬ失敗や試行錯誤からうまくいったのに、自分がまったく同じ方法でうまくいくはずがないわけです。
語弊がありました。ある程度は、うまくいきますし、参考になる事が多かったのも事実です。ですが、人によって状況は違いますし、それも刻一刻と変化していきます。方法を聞き漁るだけでは、変化に弱かったわけです。
わたしには、実践し失敗するしか成功(うまくなる)なんてないと分かったんです。
もっと、頭の良い人間ならうまくできたのでしょう。わたしは違いました。
わたしには、失敗しながら前に進む練習が必要だったのです。
組織にいる時は、足りない所を仲間がカヴァーしてくれていたので、それなりの形にすることができていただけでした。独りになり、失敗して、そこに向き合う事に氣付いた訳です。
このブログも失敗をしながら進む練習の一つです。とりあえず、6割程度のできあがりでも出すようにしています。このブログは、わたしが退職した会社の同僚も見ていますので。会社でネタにしてもらえれば幸いです。本当にそう思っています。
人からどう思われてもいいから、今の自分の考えや想いを当時の自分に向けて書いています。
・完璧じゃないから無理
・はじめて間もないから無理
・教えてもらったことがないから無理
・人様にみせられるものじゃないから無理
全部、『会社を辞める』で書いた
見直すべき真面目さであり、自分に自信がなかったわけです。
木工の話しに戻します。
オイルフィニッシュを調べていくうちに、漆塗りを知りました。小学校の社会で習った、輪島塗りを思い出しました。そんな事一般人ができんのかいな?
漆塗りを調べてみると、漆塗り教室が出てくる出てくる。
しかし、教えて欲しいのじゃなくて、まず自分でやってみたい!という氣持ちを優先し、
漆の販売をしているホームページを探し、プロだけじゃなく一般向けに丁寧に漆塗りを説明している会社を見つけました。小売りもしていました。
読んでいくと『拭き漆』という技法があり、素人がやり易い事がわかりました。
次は、漆塗りです。
いくつか、木工作品を持ってそちらの会社に行くことにしました。
今日も眠いので、ここまで。
続きは、また今度かきます。おやすみなさい。
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◎マカロニ健康家族という自然食品店を東京神田でやっております。
◎奈良県黒滝村から木製品を仕入れています。わたし自身も木工品をこれから作っていきます。
よかったらみてね(^_-)-☆
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